日本遺産 御嶽昇仙峡とは
昇仙峡一帯は、水の塊と信じられていた水晶が豊富に産出される水源信仰の地です。荒川上流を訪れると、長い年月をかけた水の浸食によって形成された滝や巨石、奇岩に出会うことができ、その自然の壮大さに驚かされます。江戸時代末期に新道が開削され、地域の人々の熱意により、この地は日本有数の景勝地として磨かれてきました。また、昇仙峡で産出された水晶とその加工技術は、日本一のジュエリー産業の基盤を築き、やがて人工水晶の製造技術へと発展。現代ではスマートフォンなどの電子機器にも利用され、私たちの生活を支える重要な技術となっています。